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    漫画家


    「生活保護はズルい」と批判する声に対抗!元受給者が語る生活保護の真実とは?


    保護者に必要な扶助を行い、最低限度の生活(ナショナル・ミニマム)を保障するとともに、自立を促すことを目的とする。 厚生労働省は、「資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方」に、「困窮の程度に応じて必要な保護を行う」とし、「生活保護
    103キロバイト (14,591 語) - 2024年4月11日 (木) 06:09


    生活保護を受けている人が肯定するのは当然のことだと思います。彼らにとってそれは生きていくための支えであり、社会的弱者を支える大事な制度であると感じているのでしょう。

    父は脳梗塞、母は統合失調症、兄は引きこもり…バブル崩壊を機に“貧困家庭”になってしまった女性漫画家が語る「生活保護のリアル」〉から続く

     10代の頃、バブル崩壊や家族の病気などで、一家に働ける人が誰もいなくなった漫画家の五十嵐タネコさん。高校時代から社会人として独立するまで生活保護で育った彼女が語る、その苦労や楽しみ、そして生活保護を批判する人たちに思うこととは……? インタビュー後編では、彼女が考える「生活保護の意義」について教えてもらった。(全2回の2回目/前編を読む)

    ◆◆◆

    貧困でも青春を楽しむ方法

    ――苦しい生活のなかでも、楽しかった思い出はありますか?

    五十嵐タネコ(以下、五十嵐) 私はお父さんっ子だったので、よく一緒にトランプで遊んだのが楽しかったです。おもちゃはあまり買ってもらえなかったので、学校で配られた「算数セット」で遊んでいました。最近は「算数セットなんて使わないから不要」という声が多くて切ないのですが、私にとっては最高の遊び道具でした(笑)。

     中学時代は、クラブ活動を通して仲良くなった男女10名程のグループでよく遊んでいました。私の家が貧しいことを打ち明けたので、児童センターなどお金のかからない場所に行ったり、自転車で遠出したりしました。皆で地域のゴミ拾い活動に参加してマックカード500円分をもらったり、自治体イベントの運営スタッフをしたり、お金はなかったですが楽しい思い出は沢山できました。

    ――思春期に、家庭が貧困だと告白するのは勇気が必要だったのではないでしょうか。

    五十嵐 小学生の頃に家の事情のせいでクラスメイトにからかわれた記憶があったのでドキドキしましたが、「この子たちなら大丈夫」と思えるくらい仲が良かったので話すことができました。

     友人達と地域活動に何度も参加するうちに、区の職員の柳さんという方に目をかけてもらえるようになりました。何かと相談に乗ってもらえたことは本当に幸運だったと思います。当時の私のような困っている子供達が、自治体の催しに参加することで地域とつながるきっかけができるといいなと思います。

    ――他にも、心の支えになっていた存在はありますか?

    五十嵐 母の姉が近所で一人暮らしをしていて、週に1回もらい湯をさせてくれたり、いつも気にかけてくれました。伯母は母の病気を一番理解して心配していたのだと思います。私が漫画家を目指すために最初の就職先を辞めてからは、伯母の家で9年くらい間借りしていました。実の母がいわゆる「毒母」だったので、伯母はもう1人の母のような存在でした。

     また、高校2年生の時から付き合っていた今の夫にもとても支えてもらいました。私が「家族を一生面倒見ないといけない」と思い込んで苦しんでいたとき「自分の人生を大事にしたほうがいい」と勇気づけてくれました。

    ――五十嵐さんは入試の難易度の高い都立高校に通っていたそうですが、どうやって勉強していたのですか?

    五十嵐 学校の授業や教材を100%フル活用していました。両親は元は高学歴で、父はよくクイズを出してくれたり遊びながら勉強に興味を持たせてくれました。母は100点以外は許さないタイプでしたね。小学生の間は「月刊ポピー」という家庭用教材をとっており、高校受験前の1年間だけは進研ゼミをやらせてもらいました。

     高校受験のときはお金が無くて私立高校を受けられず、都立一本勝負でした。学校の先生は志望校のレベルを下げるよう勧めてくれましたが、私がどうしても第一志望を譲らなかったので、今となっては「先生すごく嫌だっただろうな」と思います(笑)。

    ――高校卒業後、大学に進学しなかったのはなぜですか?

    五十嵐 将来は漫画家になりたかったので、大学に行く必要はないと思っていました。またその頃は母と兄が毎日のように家で言い争いをしていたので、とにかく早く家を出たかったんです。柳さんのような地元の区役所職員を目指すと決めてからは、図書館や当時の夫の家で勉強していました。

    迷いに迷った「世帯分離」

    ――区役所に就職が決まって家を出たとき、どんな思いがありましたか?

    五十嵐 家を出て世帯分離(家族と生計を分けて生活保護の対象から外れること)することに、ものすごく罪悪感がありました。家族を捨てるような気がしたんです。母と兄の関係が悪化している最中だったので、「私が家を出て大丈夫だろうか」という心配もありました。

     でも、柳さんからアドバイスをもらったことで、「私は自立していいんだ、働いて、普通に暮らして納税することを社会に求められているんだ」と思えるようになりました。今はあのとき世帯分離してよかったと心から思いますし、本当にありがたい仕組みだと感謝しています。

    ――一人暮らしを始めてから、どんなことが嬉しかったですか?

    五十嵐 一番は毎日お風呂に入れるようになったことです。実家に友達を呼べなかった反動で、しょっちゅう友達を招いて夜通し遊んだり、全てが最高でした。困ったことは、最初お風呂掃除のやり方が分からなかったことくらいでしょうか(笑)。実家が貧しいことは、社会人になってからは自分からオープンに話していました。貧乏エピソードは結構いい“つかみ”になるんです。

    ――生活水準は上がりましたか?

    五十嵐 初任給は手取り14万円程でしたが、職場の食堂でランチを食べたり週に1回くらい飲みに行ったり、「これだけ贅沢をしても、こんなにお金が残るのか」と驚きました。区役所に勤めていた4年間で約300万円貯金しました。

    ――公務員を辞めたのはなぜですか?

    五十嵐 区役所は働きがいがありましたが、休日にも電話がかかってきたり月100時間以上の残業が続くような激務だったので、「このままでは漫画を描かず一生が終わってしまう」と思い退職しました。「これだけ貯金があれば、画業が軌道に乗るまでの数年はアルバイトをすれば生きられるかな」と思えたことも大きいです。

    「生活保護の意義」とは?

    ――生活保護を受けると、そこから抜け出すのが難しいイメージがあるのはなぜだと思いますか?

    五十嵐 生活保護費は「生活費として足りない分を補う」ための支援なので、働いてお金を稼ぐとその分、定められた割合の金額が生活保護費から差し引かれます。そのため最大でも月に3万~5万円程しか使えるお金が増えないので、働く意欲が湧きにくいのかもしれません。

     また、自立するための貯金も少しずつしかできません。しかし、それなら稼いだ分もっと多く手元に残るようにした方がいいかというと、悪用する人が出てくるかもしれないので難しいのだと思います。

    ――そもそも、生活保護を受けながら貯金してもいいのですか?

    五十嵐 自立するための引越し費用など、正当な目的があれば貯蓄できるはずです。私は高校時代アルバイト代を貯めて、就職時の引越し費用などに充てました。

    ――生活保護を受けたことで、人生観に影響はありましたか?

    五十嵐 「いざというときは行政に頼ってもいいんだ」と知ることができたのは大きいと思います。もちろん自分で何とかするのが大前提ですが、病気や事故で働けなくなっても死ぬ危険はない。セーフティーネットがあるからこそチャレンジできることがあると思います。

    「生活保護はズルい」という意識があまりにも強いと、いざ支援が必要な状況になったときプライドが邪魔をして利用しにくくなってしまうかもしれません。それよりは普段から寛容にとらえて、しんどい状況になったら行政に助けてもらい、そこから自立を目指すことができる社会のほうが良いのではないかと思います。

    「父は脳梗塞」「母は統合失調症」「兄は引きこもり」働ける家族が誰もいなくなった“絶体絶命の女子高生”のその後〉へ続く

    (都田 ミツコ)

    『東京のど真ん中で、生活保護JKだった話』著者の五十嵐タネコさんが考える「生活保護」の意義とは?©五十嵐タネコ/KADOKAWA


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    人気漫画家・ねこクラゲ氏が確定申告の怠りを謝罪!税務署の指示に従い全額納付


    ねこクラゲ(1987年7月30日 - )は、日本の漫画家、イラストレーター。主にスクウェア・エニックス系で連載をもっている。福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧:TECH.C.福岡)卒業。 D-BOYSのメンバー陳内将がインタビューにて中学時代の同級生と公表している。 曹植系男子(『ガンガン戦-IXA-』2010年冬の陣…
    7キロバイト (750 語) - 2024年4月2日 (火) 19:35


    ねこクラゲ氏、素直に謝罪して全額納付した姿勢は立派だ。税金をきちんと納めることは国民の義務だからね。

     漫画『薬屋のひとりごと』の作画を担当している漫画家・ねこクラゲ氏が、自身のXを更新。一部報道で約4700万円を脱税し、所得税法違反の疑いがあることについて説明した。

    【画像】脱税の疑い…漫画家・ねこクラゲ氏が描いた『薬屋のひとりごと』イラスト

     Xでは「税務申告につきまして」と題して、「今回このようなことになってしまい誠に申し訳ありません」と謝罪。

     「以前の私は税金に関して無知であったため確定申告を怠っていました。2022年に税務署から本税、延帯税、無申告加算税を納めるようご指示を受けましたので、その全額をすぐに納付しており、現在では税理士に依頼して、適正な申告・納税を続けています」と報告した。

     「私の無知不勉強が招いた結果は全て受け止めます。それよりも、ご迷感をおかけすることになった皆様応援してくださっている皆様に対して、ただただ申し訳ない気持ちでー杯です」とお詫びした。

     「また、しっかり納税義務を果たしている皆様にも不誠実であったと深く反省しています。このようなことは今後二度とありません」とし、「なお本件はねこクラゲ個人の問題であり、私がコミカライズを担当している作品の原作者様や同作のコミカライズに関わる他の先生方には一切関係がありません。混同されることのないようお願い申し上げます」と伝えた。

    漫画家・ねこクラゲ氏のXより


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    漫画家の生活を守るため、「不健全図書」の名称変更を求める動きが加速


    不健全指定された書籍のタイトルは東京都のウェブサイト上の不健全指定図書類一覧で確認できる。 出版業界の主要4団体が1963年(昭和38年)に設立した出版倫理協議会では、1965年(昭和40年)に自主規制ルールとして「東京都の不健全図書(有害図書
    34キロバイト (4,924 語) - 2024年2月14日 (水) 09:06


    このような無茶な発禁処分が漫画家に与える影響は計り知れません。きちんとした審議を行い、適切な措置を取ってほしいですね。

    東京都が指定する「不健全図書」の名称が漫画家の活動に弊害を与えているとして、「日本漫画家協会」の有志らで作る表現活動部は3月21日、都議会の複数の会派に改称の要望書を提出した。

    18歳未満の子どもへの販売をさせないための措置であるにもかかわらず、指定されると流通が止められ、実質的に大人にも販売できない状態にあることを問題視している。「名探偵コナン」の青山剛昌さん、「進撃の巨人」の諫山創さんら112人の作家が要望書に賛同。

    提出後に開かれた会見では「はじめの一歩」の作者・森川ジョージさんらが「現実的な発禁となり、漫画家の収入が断たれている」と訴えかけた。

    ●「Amazon」の流通が電子版含めてストップしてしまう

    都の青少年健全育成条例で定められた「不健全な図書類(不健全図書)」は、審議会の答申を経て指定されると、18歳未満の青少年への販売などが禁じられる。

    書店などが扱う際には、青少年が中身を見たり購入できないように、陳列場所を用意する「ゾーニング」などの措置が必要となる。

    漫画家の森川ジョージさんは、指定を受けた漫画について「読みたくない人もいるでしょうし、子どもに見せたくない人もいるでしょう。それは納得できます」としながらも、制度の実情について説明する。

    「指定を受けた作品はAmazonでは取り扱われず、実質的な『発禁』となり、収入を断たれる漫画家が出ています」(森川さん)


    ボーイズ・ラブ(BL)を描く漫画家の星崎レオさんは、2022年4月に作品が「不健全図書」に指定された。

    「指定されたコミックはAmazonで電子版も含めて取り扱いがなくなりました」

    収入面の不利益だけではなく、「不健全」のレッテルを貼られたことにより、「性犯罪者と言われた」ことがあったという。

    ●東京都だけが「漫画」を狙い撃ちにしていると主張

    会見での説明によると、他府県でも同様に「有害図書」を指定することがあるものの、広く「印刷物」を対象としているのに対して、東京都だけが「漫画」だけを狙い撃ちしている状況だという。また、不健全図書に指定された場合、東京都に制度の中で取り消しを申し立てることができないという。

    森川さんは「今回の改称の要望はあくまで入口」だと位置付けて、条例改正も見据えて改善に向けて動く考えも持っている。


    指定による不利益が生じることで、作家らを萎縮させていると森川さんは指摘する。

    「表現の自由が損なわれている。それは問題だと思っています」

    また、審議会の議事録は公開されているものの、指定に至った理由や基準が不明確なことも問題だとした。

    「審議会はその時に出席する委員の"お気持ち"で選んでいる。規定が曖昧で、我々にとっての指標がない」

    「なんのデータも残ってない。不健全図書を指定して、何がどうなったという検証もできない」

    「不健全図書」の名称やめて 東京都の「発禁処分」が漫画家の"命"を断つ…作家ら改称要望


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    鳥山明氏の死去に中国外交部が哀悼の意を表明


    鳥山 (とりやま あきら、1955年〈昭和30年〉4月5日 - 2024年〈令和6年〉3月1日)は、日本の漫画家・デザイナー。 プロダクションはBIRD STUDIO(バード・スタジオ)。愛知県名古屋市出身、清須市(旧・清洲町域)在住。血液型A型。妻は少女漫画家のみかみなち。…
    130キロバイト (18,408 語) - 2024年3月10日 (日) 08:50


    鳥山明氏の作品は多くの人に愛されていたので、とても悲しいニュースです。中国外交部が哀悼の意を示すのは素晴らしいことだと思います。


    中国外交部(外務省)の8日の定例記者会見で、毛寧報道官は、日本の有名漫画家の鳥山明氏が病気のため死去したことについての質問に答えた。毛寧報道官は、「鳥山明氏の死去に深い哀悼の意を表する。鳥山氏のご家族に心よりお見舞いを申し上げる。鳥山氏は有名な漫画家であり、その作品は中国でも非常に人気がある。中国のたくさんのネットユーザーも鳥山氏の死去に哀悼の意を表していることに私は注目している。日本のより多くの識者がこれから中日文化交流と両国の友好事業に積極的に関わることを期待し、確信もしている」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

    日本の漫画家の鳥山明氏が死去 中国外交部が哀悼の意

    中国外交部の8日の定例記者会見で、毛寧報道官は、日本の有名漫画家の鳥山明氏が病気のため死去したことについての質問に答えた。


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    小学館編集部が芦原さんの急死に対し声明発表。「著者の意向を尊重することを約束」


    小学館が筆頭株主であり、同じ企業集団「一ツ橋グループ」に属するが、後に小学館も娯楽出版部門に進出した結果、両社は競合する雑誌を多く擁する。 1925年 - 小学館の娯楽誌出版部門において、「集英社」(当時の字体では「輯英社」)の商号の使用を開始。 1926年 - 小学館
    24キロバイト (2,327 語) - 2024年1月21日 (日) 10:59


    芦原さんの急逝に関して、小学館編集部がしっかりと対応している姿勢には感心します。著者の意向を尊重し、再発防止のため意見を言うことの重要性を再認識するべきです。

     「二度と原作者がこのような思いをしないためにも、『著作者人格権』という著者が持つ絶対的な権利について周知徹底し、著者の意向は必ず尊重され、意見を言うことは当然のことであるという認識を拡げることこそが、再発防止において核となる部分だと考えています」――。

    【その他の画像】

     2月8日、「セクシー田中さん」などを手掛けた漫画家の芦原妃名子さんが急死したことを受け、寄稿していた『姉系プチコミック』が所属する小学館第一コミック局編集者一同の名義で声明が発表された。

    ●「著者の意向が尊重されることは当たり前のことであり、断じて我が儘や鬱陶しい行為などではありません」

     「作家の皆様 読者の皆様 関係者の皆様へ」と題した文章の冒頭には、芦原さんの訃報に接し、編集部が深い悲しみと強い悔恨の中におり、このメッセージが「現場の編集者」の偽らざる声であるとつづった。

     メッセージでは著作権について触れ、作家には「著作財産権」と「著作者人格権」があり、「著作財産権」が利益を守る権利に対し、「著作者人格権」は著者の心を守るための権利と紹介。「著者の許可なく改変が行われないよう作品を守るための『同一性保持権』をはじめ、『名誉声望保持権』『氏名表示権』『公表権』『出版権廃絶請求権』『修正増減請求権』があります。これらの全ては契約を結ぶまでもなく、著者の皆様全員が持っている大切な権利、これが『著作者人格権』です」と説明している。

     亡くなった芦原さんは、自身の著作である『セクシー田中さん』が日本テレビで実写ドラマ化された際に、提示していた原作順守の約束を反故にされたとして問題提起している。編集部は「その当然守られてしかるべき原作者の権利を主張された芦原先生が非業の死を遂げられました」と、ドラマ放送前に発売されたコミック冒頭のメッセージに言及。

     芦原さんはメッセージの中で、ドラマについて原作から大きく逸れた箇所はしっかり修正していると述べるとともに、「恐らくめちゃくちゃうざかったと思います」とも語っている。

     それに対し、「著者の意向が尊重されることは当たり前のことであり、断じて我が儘や鬱陶しい行為などではありません」「守られるべき権利を守りたいと声を上げることに、勇気が必要な状況であってはならない」と当然の権利であると表明している。

     編集部は二度と原作者が芦原さんのような思いを抱かないためにも、「『著作者人格権』という著者が持つ絶対的な権利について周知徹底し、著者の意向は必ず尊重され、意見を言うことは当然のことであるという認識を拡げることこそが、再発防止において核となる部分」と考えているという。

     今後についても「他に原因はなかったか。私たちにもっと出来たことはなかったか。個人に責任を負わせるのではなく、組織として今回の検証を引き続き行って参ります」と述べている。そして、映像化の際には原作者を第一とし、ドラマ制作サイドと編集部の交渉の形を具体的に是正していくとした。

    ●芦原さんの意向がドラマ制作サイドに伝わっていなかったのではないか

     声明には芦原さんの意向がドラマ制作サイドに伝わっていないのではなかったのかとの疑念についても触れている。

     それによると、『セクシー田中さん』第7巻冒頭コメントは、2023年8月31日付で公表されているもので、ドラマ放送開始日である2023年10月22日よりも2カ月近く前に書かれていると言及。ドラマ放送開始前に7巻が発売されているという時系列からも、ドラマ制作に携わるスタッフに作者の意向が伝わっていた状況は事実であると説明している。

     芦原さんの意向をドラマ制作サイドに伝え、交渉の場に立っていたのは、小学館の担当編集者とメディア担当者であり、ドラマ制作サイドに意向を伝え、芦原さんが納得するまで脚本を修正、意向が反映された内容で放送されたものがドラマ版『セクシー田中さん』だと説明している。「そこには、ドラマのために先生が描き下ろしてくださった言葉が確かに存在しています」と編集部。

    ●最後に「寂しい」

     編集部は最後に、読者と漫画家に対して声明を出すのが遅くなったことを謝罪。「これまで以上に漫画家の皆様に安心して作品を作っていただくため、私たちは対策を考え続けます」と決意をつづっている。この文章を書くにあたり熟慮を重ねたうえで、「それでもどうしてもどうしても、私たちにも寂しいと言わせてください。寂しいです、先生」と編集者の声を掲載した。

    漫画『セクシー田中さん』(出典:Amazon.co.jp)


    (出典 news.nicovideo.jp)

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